| ※暗殺チームのみなさんが容赦なく虫の話をしておりますので、苦手な方はお控え下さい。
男はいつまでたっても少年です 「なあプロシュート、ガキの頃ってカゲロウの足を一本一本引きちぎったりしなかったか?」 がしゃん、とシルバーの音が響き、順にメローネ、プロシュート、ホルマジオ、ジェラートが振り返った。 「なんだいるーぞ、ムシきらいか?」 同意を示す相槌がそこかしこから聞こえ、イルーゾォはまったく信じられない気持ちになった。 「オレガキの頃にさ、カブトムシだと思って虫飼ってたんだけど」 他の事に、例えば目の前のうまそうなニョッキに集中して会話を耳に入れまいとうつむいて食事を続行しようとしたイルーゾォだっかが、しかし 「それがゴキブリでさー!」 この世で一番疎んじている虫の名前を出されて水を吹いた。 「そーいやさっきのマジ?ナメクジにビールって溶けんの?」 揶揄してくるメローネを睨むがまったく効果はなく、「いらないんならもらう」と中身が大半残った皿を奪われそうになる。 「ニョッキってカブトムシの幼虫に似てねえ?」 そんな軽口を叩きながら、しかもゴルゴンゾーラソースのニョッキをひとつ口に入れるメローネを信じられないものを見るような目で見つめ、イルーゾォはテーブルに突っ伏した。 (逃げるんなら、今のうちだぜ)
再三イルーゾォが叫ぶが、盛り上がるチームメイトを止めることはもう出来ず、冷め切ったニョッキ・ゴルゴンゾーラはメローネとプロシュートの腹に収まる形となったのだった。
ほんとうにごめんね…! |