| 蛇喰い
キングスネークは「蛇喰い」なんだとよ。まったくお前にお似合いだ。 イルーゾォはソファの向かって右側、メローネは汚れるのも気にしないでカーペットの上というのが定位置になっていた。 「なあ、それこっちに近付けんなよ」 カプチーノで手元を温めているイルーゾォは、それと同じように爬虫類で指先を温めているメローネに冷たく言い放つ。 「だから!ソレから手を放すんじゃねえよ!うわこっち来た!」 存外機敏な動きで、細長い舌をなびかせながらイルーゾォへと近付く。 「ひっ」 背筋を伸ばしながら顔を背け、できるだけ膝の上の蛇から遠ざかろうとするイルーゾォは下手に動く事が出来ずにいる。ひきとってくれるよう目で訴えるが、メローネはどこ吹く風だ。 (ちきしょう、これだから男所帯は) そんな事を思うイルーゾォも今日ばかりはたまたま鏡を持っていなく、膝の上の蛇にただひるむばかり。いつも助けてくれるホルマジオは買い出しに出かけているので、黙って幸運を待つしかなかった。 「やっぱりイタリアーノだな。はっきり顔に出てるぜイルーゾォ」 メローネはなおも笑って、紐状の美女に口付ける。爬虫類を別段可愛いと思うこともなく、むしろ気味が悪いと思うイルーゾォにはまったく信じられない光景だった。 「そんなに蛇が嫌いなのか?」 尻尾を引っ張り、簡単に引っ込ませて再度腕に巻き付ける。 「…おい、知ってるかメローネ。蛇の種類の中には、共食いする奴もいるんだってよ」 なんの感銘も受けなかったかのようにあっさりと告げられ、イルーゾォの方が逆に驚いた。 「いいじゃあねーの。俺のベイビィだって親殺しだし。タフでなければ生き残れないぜ」 聖母のように穏やかな笑みで、うっとりとメローネは再度蛇に口付ける。 うっかりリヴィングに下りてしまった自分を呪った。カプチーノが空になっても、こいつといるだけで一時間は話し相手として捕まるのだ。 「マリアの操作手、お前にそっくりだよ、その蛇」 失礼な感想を率直に告げると、左手を引かれ噛み付かれる。
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| なにかを減らさないと産み落とせないメローネと壊しも減らしもしない能力のイルーゾォ。 暗殺向きでいいなァア〜〜そーいうのいらないで始末できんのラクだしなぁ〜とか思いつつも、過程を楽しんでいるといい。 <MOUSOU> 自己愛性人格障害の気 生物学に長けていて、遺伝子組み換え大好き。 </MOUSOU> |
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