| とある魔法
「大人しく死んでればよかったのに、ばかめ」 スタンド使いであり犯罪者である音石明が刑務所に収容される際、窃盗による数々の品がどんどんと押収されていた時に、偶然そこに出くわした。 あの狭い部屋のどこに入っていたのだろうと思わせる大型のおそらく高性能アンプ。ヴィンテージというやつだろうか、いやに古びたレコードや洋服。面白半分で盗ったのだろう、音石には全く不似合いな貴金属の重なる音。 それが耳に響く隙間から、弦の弾かれる音と見慣れた塗装がのぞいた。 それは自分の父親のもので、ちょっといいものだと知れたらすぐに盗まれていたなどの場当たり的な言い訳だったが、こういった雑務には割といい加減であるのか、あくまで「利用されていた人物である」とSPW財団にも知れていたのか、あるいは単に慈悲なのかは知る由もないが、軽い身分証明程度ですぐに話がつき、 その時にひどくホッとしたのもつかの間。その重さと、剥き身のギターの目立つビジュアルに辟易する羽目になったのだが。
数えきれない数のため息を吐き、壁に立て掛け直されたそれはうっすらと埃が積もっている。 かといって間田には、それを買ってやるほどの義理も財力もなかったし、そもそも売っている所がわからない。 どんなに価値のある素材が使われていようが、どんなに音石にとって愛着があろうが、どんなに素晴らしい音がしようが、どんなに美しい流線型であろうが、間田にはそんなものはわからないし、何よりどうでもよかった。 「ああ、邪魔だ」 こんなものを後生大事にしていた所で、持ち主が取りに来るとも限らない。 いっそゴミに出してしまおうかとも考えた。 しかし、もしもこちらを伺われていたとしたら。 音石のスタンドは、本体が物理的に動けない状況に置かれていたとしても、あらゆる情報を仕入れることができる。 すべてがまったくの憶測であったが、負の思考のスパイラルに陥っては何の行動も取れなくなるので、間田はただ放置を決め込むしかなかった。
そうだ、音石はどうせ気まぐれな性格だ。 「もっといいものがあったら、そっちに飛びついてるさ」 こんなものの事は忘れて。
「露伴せんせの新刊」 母親が買い物に行った時にでも気を利かせてくれたのだろうか。しかし発売日を逃すような人間ではなかったので、間田の鞄にも同じものが収まっている。
「…カバーを汚すな、バカめ」 裏表紙にマジックで殴り書かれた文字を目で追うと、他の本を汚さないようにと、誰に言うでもない言い訳をしながらそれは机の引き出しの中にしまわれる。 部屋の隅に追いやったギターは、反して図々しく、頭の中に割って入って存在を主張するのだった。
それは盗品じゃないんだよー!音石スペシャル(仮)は 結局の結末をどう思うかによって、音間をどんなけくっつけたいか的な わたし…?当然100パーくっつけたがりましたよ…!ハハハ…!
ほんと超夢見てすいません。はずかし!! |